お知らせ&日々つれづれ

2022/01/06

転がる犬に苔は生えない ー治療法の決断ー

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今回は治療の決断について・・・

 

みなさんも治療方法の決断には悩むと思います。

 

飼い主の私たちは病気について、どのような症状が出るかなどはネットで情報を得ることが今は可能になってきてるけど、治療法の種類、そのメリット・デメリット、どれほど大変な治療なのか、どれぐらいの費用が必要なのかなど質問もなんとなく躊躇してできなかったりしますよね。

 

なかなかすぐに決められない重い病気は特に悩みます。

 

 

うちの場合は、骨肉腫という病名が出たとき

・わりとすぐに肺に転移する可能性大

・だいたい最短で2か月の余命

・この後は希望されれば2次診療へ

・2次診療しない場合対処療法になる

 

などの説明でした。

 

 

どの治療法が最善か・・・なんていうのは不毛な悩みで、その時にやろうと思う治療が最善なのかもしれません。

 

私たち家族はどちらかというと「少しでも長く一緒にいるためなら何でもする」というスタンスではないです。

なので、抗がん剤治療などは選択肢としてはあまり考えませんでした。

理由は・・・なんていうか、やはり自然ではないと思うから・・・

 

これ以外の言葉が見つけられなくて、疑問に思う方もいるかもしれないけど・・・

中獣医の先生には「ここまでこれたのは、やっぱり飼い主さんがドンと構えているのと化学的な治療をしてこなかったから。奇跡だよ、これはもう!」と言ってくれました。

私たちの選択を後押ししてくれるような言葉に勇気づけられました。

 

 

 

最近少し痛みが大きくなってきたのか、脚を上げて歩行するようになりました。

むぅぅぅ

 

 

2022/01/05

転がる犬に苔は生えない ーどーする?断脚ー

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あけましておめでとうございます。

 

ブログを10月あたりからちびちびと書いてはいたのですが、なかなか進まず、あっという間に年が明けてしまいました( ;∀;)

 

 

こんなボケボケでのんびりなブログですが、今年もよろしくお願いします。

 

 

 

さてさて、Keithの脚のお話。

 

断脚するかどうか・・・

 

インスタをご覧になってる方はご存じの通り、結果を先に言いますと断脚はしていません。

結果的にそうなったのですが・・・

 

 

「断脚」という言葉のイメージにはやっぱり、負のイメージがありますよね。

 

可哀そうとか、悲壮なイメージといいますか・・・

 

 

でも、犬たちは脚が1本なかろうともその時を一生懸命生きるのだ!

私はそう考えます。

 

 

 

断脚のメリットとしては、痛みを除去できるという事が一番大きいです。

骨肉腫による痛みというのは、獣医師の方のお話によるとかなりの痛みのようで、患部も弾けてしまうこともあるとか・・・

激しい痛みを紛らわすため、あらゆる行動も予測されます。

攻撃行動や夜鳴きなど・・・

 

骨肉腫を抱えている全ての犬がそうとは限りませんが、最悪どのような状態になるのかという事を知っておくのは悪い事ではないと思います。逆に知っておいたほうがいいかな。

そうなる事を悲観するのではなく、どういう対処をしていくかを考えることが重要で・・・

 

痛みを除去した先には、3本脚にはなりますがお散歩を楽しめたり、食欲増進など嬉しいことが待っているでしょう!

そうなるとQOL=生活の質があがります。

 

 

そして、デメリットは?

3本脚になったことによる、体の歪み・・・とか。

身体の歪みは内臓にも影響していくので、私はわりと重要視しています。

 

 

あと、考えられるのは?・・・うーん・・・なんだろうな・・・

その時は思いつかなかったのですが、周りの好奇の目でしょうか。

今、Keithは補助輪を体に装着して散歩しているのですが、特に犬を飼っていない方は(偏見⁈)ジロジロ見てきます。車を徐行してまで・・・

 

まぁ、珍しいのは分かりますけどね。

補助輪が赤いから目立って、余計に目につきやすいのかも。

 

人それぞれ快・不快に感じる事などは違うので、メリット・デメリットも違う。

私の考えは参考程度に。

 

 

いろいろ考えたり、話し合って出した結論は「断脚する」でした。

 

病院に行って先生に断脚手術のお願いにいき、その場で血液検査をしたのですが、なんと!腎臓の数値が高かった。

これでは手術に耐えられるかどうか・・・という事で、手術日までの2週間、2~3日/1回の割合で皮下補液をすることに。

 

なかなか、すんなり事が運びません。

 

 

2週間後、改めて血液検査・・・結果、数値は良くならず逆に高くなってしまっていました。

 

先生曰く、手術はできるけど五分五分。

手術をして、そのまま会えなくなってしまう可能性を考え、断脚はせずにターミナルケアをしていくことに変更しました。

 

診察後に先生が待合室まで再度出てきてくれて、私たちの決断に寄り添ってくれる言葉をかけていってくれて、とても心強かったです。

 

もちろん、この先にかなりの痛みが出てきた場合のケアは私たちがしていくのだけど、「断脚していればな・・・」と思うこともあるかもしれないけど、先生の言葉は ふッと気持ちを軽くしてくれました。

 

 

どんな治療法が正解か、どんな看護が正解か。いろいろ悩むことは多いと思うけど、自分が選択した事が正解だと思って過ごす。

 

そこが1番大事なのかなと思います。

2021/10/13

転がる犬に苔は生えない!

転がる犬に苔は生えない!

「骨肉腫日記」のタイトルを「転がる犬に苔は生えない!」に変えました!(^^)!

 

このタイトルは友人が考えてくれました。

 

Keithの名前はもともと保護団体さんのところで付けられた名前なのですが

The Rolling Stonesが好きだった私はメンバーのギター担当Keith Richards

と同じ名前だと思い、保護団体さんから「まだ名前かえられますよ!」と言わ

れたんですけど、「このままで!」と即答。

 

私がThe Rolling Stonesが好きでKeithの名前の由来を知っている友人が

「The Rolling Stones」から「転がる石に苔は生えぬ」へ、そして

「転がる犬に苔は生えない」を閃いたそうで・・・使わせてもらうことにしました!(^^)!

 

彼女の愛犬看護日記「テヲトリ日記」というタイトルも素敵です。

良かったら読んでみてくださいね!

 

 

 

前置きが長くなりましたが、二次診療のお話・・・の前に・・・

 

 

この時点でKeithは食ムラがでてきていたのですが、これは好き・嫌いではなく

ワガママでもなく、どういうメカニズムかはわからないけど

食べたいけど食べれない、本人にもどうしようもない状態です。

 

朝食べたものが、昼は食べたくない。

かと思えば、しばらく食べ続ける・・・など。

 

なので、この時点からは食べ物に決め事は設けず、食べられるものをあげることに。

ダメだといわれるものもあげたりします。(詳しくはまた別の機会に)

 

 

さてさて、ようやく二次診療のお話へ

 

町田の動物病院の腫瘍科の先生に持っていったレントゲンのコピーを見てもらって

骨の症状からやはり「骨肉腫」だろう・・・と。

 

ほんとに確定したい場合は、やっぱり患部の骨の組織を採取して病理検査に出す必要が

あるんですよね。

骨の組織を採取して骨折してしまうかもしれないという事を考えると、そこは「NO」でした。

 

なので細胞診で、ある程度の確定をしてもらうことに・・・

 

結果「骨肉腫でしょう・・・フラットコーテッドレトリーバー特有のガンかなーと

思ったけど違いましたね。」という事でした。

 

そこから、話は今後どうするかに移るわけですが・・・

 

骨肉腫による患部の痛みは相当なものだそうで、そこまで大変だと思っていなかったのですが、

もう、痛みを鍼で緩和とかそういうレベルでは無くなっていってしまうかもしれないと考えると

提案された断脚を考えないといけないな思い始めました。

 

でも、やはり即断できるわけもなく一度持ち帰って家族で話し合うことにしました。

 

 

今回はここまで。

 

2021/09/22

骨肉腫②

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やんちゃなKeith・・・

普段、病院に行くときも診察待ち時間は

他のワンちゃんに突進していきかねない勢いなので車で待機しています。

 

でも、こちらのクリニックは駐車場併設ではないので最寄りのパーキングに停めて

クリニックまで行くのですが

 

予約制とはいえ、待つこともあるかもしれないと思ったりして

車待機できないし、大丈夫かな・・・?なんて思ってたのですが

 

先生が上手く時間のやりくりをされているのか、行った時には誰もおらず

ホッとした記憶が・・・

 

何回目かに行った時は先生の愛犬や保護犬さんが奥の方にいて

最初は興奮して、ついたてを乗り越えようとしたりしてましたが

先生の経絡チェックが始まるとあっという間に落ち着いて

鍼を打ってもらい始めたらゴローンと寝転がってしまったり・・・

 

気持ちいいんだろうなぁ・・・

他のワンちゃんがいるのにこんなに落ち着けるなんて鍼はすごいなぁと感心しきりです。

 

 

話は戻って初日のKeithの様子・・・行動というか、動きだったりとかを見て

先生は「骨肉腫なのか?」と疑問をもたれたみたいで・・・

腫瘍科の先生に診てもらったら?と紹介してもらったのです。

 

三次診療は受けないつもりでいたのですが、ガンの症状の1つである痛みは

想像を超えるものだということを知り、断脚も視野に入れてこれからの事を

考え直さなければいけないなと。

 

 

私自身、骨肉腫になったらどんな症状がでるのか

痛みの度合いはどんなものなのか、そういう事はまったく知っていなかったし

 

どちらかというと、どういう食べ物がいいのかとか

自分がハーブの勉強をしているので何が使えるかな・・・?ということばかりに目が向いて

しっかり病気を理解するっていうことをしていなかったということを、先生との会話で感じたのでした。

 

ケアをするにしても、その病気がどういう物でどういう症状がでるのか、私たち飼い主には何ができるのか。

そういう事を知っておく必要はあるなと思ったのです。

 

 

ただ、深刻になりすぎるのはオススメではありません。

深刻に考えすぎると、気持ちも落ちやすく、そんな飼い主さんの状態は愛犬や愛猫にも伝わるので・・・

明るく!は無理でも、できる事に目を向けて、一緒に過ごしていければいいんじゃないかなと思います。

 

病気を知るという事も、完璧すぎなくていいと思います。

獣医になるわけじゃないですし・・・

 

かかりつけの先生にじっくり質問できるといいですよね。

あと、なにが分からないか分からないとか・・・

 

病気について知らないことは恥ずかしくなんてないのだけどね。

2021/09/15

骨肉腫

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こんにちは。

 

先週の雨が続いた時は

涼しいを通り越して

少し寒く感じたのですが

皆さんはいかがでしたか?

 

今回は黒犬・Keithのお話です。

 

タイトルにあるようにKeithは今

骨肉腫という病気にかかっています。

 

この病気は進行性のガンで

脚にあらわれる事が多く、

Keithの場合は後ろ左脚です。

 

 

4月の下旬に突然跛行をしだして

病院でレントゲンを撮ったところ

左脚の膝上辺りの骨が空洞化して

いるのが見受けられました。

 

この空洞化は骨肉腫の特徴的な

症状だそうです。

 

骨肉腫は見つかった場合

肺に転移する事が多く

 

この時点で肺のレントゲンも撮って

くれていたのですが、

 

薄くモヤがかかってるような

かかってないような…

 

という感じで、はっきりと転移している

とは言い切れない状態でした。

(のちに7月に再度レントゲン撮った時は

まだ転移してないようだと言われました。)

 

骨肉腫だと確定するには、病理検査が

必要だけど

 

病理検査するには骨の組織を削り取る

必要があって

 

そうすると骨が折れてしまう可能性も…

 

 

それならば…と、病理検査はしないという

決断。

 

この時点では二次診療もしない。

自分たちで出来ることを…と思っていました。

 

 

とにかく楽しく過ごせるようにと

思っていたのですが

 

 

本人…本犬(?)は

 

散歩が好き

走るのも好き

 

だけど、引きずる脚を見ると

あまり長い散歩には行かせられないなーと。

 

でも楽しく過ごさせたい!って思ってるのに…

っていうジレンマ

 

そこで思い出したのが「鍼」!

そう!あの「鍼」です!

犬にも鍼灸治療があるんですよ。

 

私が行ったところは、犬の鍼灸や経絡マッサージなどを

メインにしたクリニックで、通常の動物病院とは異なります。

 

ここで鍼をしてもらえば、少しは痛みが緩和して

散歩を楽しめるかな?と思い、診察をしてもらいに

行ったのです。

 

次回へ・・・